アメリカのウイスキー/American Whiskey

2016年07月14日

アメリカのウイスキー造りは、18世紀にスコットランドやアイルランド、

ウェールズからやってきた、ケルト系の移民たちによって始められました。

 

本国では、大麦を原料に主にモルト・ウイスキーを造っていましたが、

新大陸で彼らが原料としたのは、容易に手に入るとうもろこしなどでした。

アメリカン・ウイスキーとはアメリカで造られるウイスキーの総称で、主なものには

ストレート・バーボン・ウイスキー、ストレート・ライ・ウイスキー、

コーン・ウイスキー、ブレンデッド・ウイスキーなどがあります。

 

連邦合うコール法によれば、穀物を原料にアルコール度数95%(190プルーフ)

以上で蒸留し、オーク樽で熟成(コーン・ウイスキーは必要なし)、

アルコール度数40%(80プルーフ)以上でボトリングしたものが

アメリカン・ウイスキーと定義されています。

 

バーボン・ウイスキーは原料の51%以上がとうもろこしで、

アルコール分80%(160プルーフ)未満で蒸留し、内側を焦がした

オークの新樽に62.5%(125プルーフ)以下で樽詰めし、熟成させたものです。

熟成2年以上を経れば「ストレート」という形容詞が付きます。

原料の51%がライ麦であればライ・ウイスキーで、こちらも熟成2年以上で

ストレート・ライ・ウイスキーになります。

原料にとうもろこしを80%以使えばコーンウイスキーとなるのです。

 

テネシー・ウイスキーは法律的にはバーボンに分類されますが、

テネシー州で蒸留後、サトウカエデの炭で濾過して作られたものを指します。

また、ブレンデッド・ウイスキーは、ストレート・ウイスキーにそれ以外の

ウイスキーやスピリッツをブレンドしたもので、ウイスキーの含有率は

20%以上と定められています。